税務総合戦略室便り

HOME >  税務総合戦略室便り >  第83号 >  税務見聞録~多税に無税~第34回 本当は怖い国税Ⅰ

税務見聞録~多税に無税~第34回 
本当は怖い国税Ⅰ

第83号(2016年10月01日発行分)

執筆者4

「税務署は怖い」と言われることが多いと思います。これは、一般的に言われていることと思いますが、具体的にではなくイメージとして、そのように思う人が多いのではないでしょうか。会社経営者や個人事業主ならわかりますが会社勤務のサラリーマンやOLからも聞く言葉ではないでしょうか。確かに、私が退職後、こんな会話をした覚えがあります。
「野原さんは怖いと思っていたのですよ。」
「えっ、なんで?」
「だって、国税に勤めていたじゃないですか。」
「へー、そうなんだ。やっぱり怖いんだ。なんで?」
「調べられて税金を追徴されるじゃないですか。」
 この方はサラリーマンをされていて、当時は脱サラをして個人で事業を営んでいる方です。では、なぜ、怖いというイメージを持つのでしょうか。
 その前に、怖いなどのイメージが強い国税組織も負のイメージを払拭しようと最近では広報に力を入れ、親切丁寧であることをアピールしているようです。
 話は変わりますが、同じ官公庁でも警察はどうでしょうか。犯罪者からみれば怖いでしょうね。自分の人生が塀の中になるか外になるかの瀬戸際ですからね。でも、犯罪者以外の人は何も思わないのではないでしょうか。
 町の交番のお巡りさんは親切で優しく地域の住民と関わっていますよね。子供や高齢者には、よりやさしい、かっこいいお巡りさんとなり、将来なりたい職業のランキングに入りますよね。テレビドラマで刑事もの警察ものが数多く放映されているからかもしれません。  しかし、税務職員になりたいなんて少年少女は間違いなくいないと思います。
 少し職種は違いますが反社会勢力の普段から怖い方々がいらっしゃいますが、誰もが怖いと感じるでしょう。何故なら生命の危機、財産の危機に陥る可能性は高いですし、貸金なら取り立てが半端ないわけです。だから、関わらないように過ごすじゃないですか。しかし、警察は普通に生活していれば何もないのです。
 国税組織はというと命の次?に大事なお金、財産を分捕られる可能性は非常に高いということがあります。

怖い理由

では、そんな国税組織が怖いと思われるのは税務調査があるからです。サラリーマン、OLは給与所得者ですので基本的には怖いという意識は低いでしょうが、それでも医療費控除、住宅ローン控除は申告をすることになりますし、不動産収入があったりと給与以外に収入があれば申告する必要も出てきます。その結果、お尋ねという文書や電話がくるものであるならばびっくり仰天、何だろうとなるのです。
 最近ではFXで得た利益を申告していないため、競馬で得た利益を申告していないため税務調査となったり、最悪、査察事案となったりしてしまいます。しかし、これも申告しなければいけないと知りながら申告しないのと、申告の必要性がないと思っていたのでは意識的に違ってくると思います。
 前述しましたが、会社経営者や個人事業主の場合、税務調査のリスクは高くなります。そのため、調査に慣れているということもあります。しかし、事業を開始しても調査のない場合もあり、その多くの人はいつ調査がくるのかとかこの経理処理は大丈夫だろうかなどと不安でいっぱいの人々はたくさんいます。
 このように、怖いと感じている人の多くは意識の持ち方なのかと思います。

懇切丁寧な税務署

その反面、税務署の窓口対応などの向上を目的に積極的に広報を行っています。その他、納税者サービスの向上として租税教室などにより、親しみやすい税務署を打ち出しています。確かに、税務署の窓口に行ってみると確かに懇切丁寧になっていると感じます。  ワンストップサービスとして総合窓口を設置して対応しています。まあ、いい点もあり悪い点もあります。しかし、所詮は日の丸親方だから時折高圧的な応対をされることもあります。その点でも怖い税務署となりますね。
 税務調査が本当に怖いのは次回の号ということで。
(次号に続く)

税務総合戦略室便り 第83号(2016年10月01日発行分)に掲載

お電話でのご相談・お申込み・お問い合わせ

全国対応いたします。お気軽にお問い合わせください。

03-5354-5222

PAGE TOP