税務総合戦略室便り

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税務総合戦略室新メンバー紹介

category: その他
第79号(2016年06月01日発行分)

立石 信一郎

昨年36年間勤務した国税の職場を定年退職し、この度、税務総合戦略室の一員となりました、立石と申します。よろしくお願いいたします。
 まず、今回の自己紹介を通じ、私のことを知っていただきたいと思います。

国税の職場で何をしてきたか

私は、大学卒業後、一度化粧品会社に就職し、セールスマンとして顧客である化粧品販売店の奥様方や美容部員など多くの女性と接する職場にいましたが、その後当時は男性の職場であった税務の職場に転身したという経歴を持っています。ただ、この化粧品のセールスマンとして人間関係を築くための会話術や商品を販売するためのセールストークの経験は、緊張感が漂う税務調査の場面などにおいても、納税者の緊張感をやわらげたり、いろいろな交渉を行う際に大いに役立ったと思っています。
 国税の職場には、税金のスペシャリストとして調査や徴収を担当する国家公務員である国税専門官として採用され、資本金が1億円以上の大規模法人の調査を担当する国税局調査部での経験が20年と一番長く、ゼネコンやメーカーの調査などもやってきましたが、私のキャリアの特徴は何と言っても、様々な部署で20数年間国際税務を担当してきたことです。
 国税庁の国際関係部署で、外国の税務当局との課税問題についての協議やOECD等の国際会議への対応などを担当したのち、国税局調査部に異動し、外資系金融機関の調査を行う外国法人調査部門から始まり、海外取引調査を担当する国際調査課や移転価格調査などを担当する国際情報課などの部署を何度も経験し、最後に6年間勤務した不服申立事件の審査を行う国税不服審判所でも国際担当という看板を背負い、新聞などで報道される国際課税事件や大型課税事件などを担当するなどしてきました。
 その中でも、辛くもあり、また楽しくもあった思い出としては、2年間の香港駐在員としての勤務があり、それまでの中華料理に対する認識が大きく変わり、感激のあまり食べ過ぎにより体型が大きく変化してしまいましたし、人間ドック受診の度に指摘される胆石を香港の思い出として現在も大切に抱えています。また、その後の大阪国税局調査部への2年間の異動に伴う単身赴任生活によっても、大阪の安くて美味しいものを堪能し、さらに一回りも二回りも大きくなりました、身体が。

 国税の職場での経験を通じ、何ができるようになったか

税務に長く携わることによって、国際税務の分野も含め、いろいろ知識や経験の引き出しが多くなりましたが、税務をいろいろな側面から経験できたことも私の財産です。他の税務総合戦略室のメンバーと同様に、様々な実際の調査を経験してきましたし、管理職としても調査の司令塔として指示を行うなど調査の現場を経験してきたことによって、調査官が何を考え、何を行っていくかなど(残念なことに調査官の能力も)よくわかります。
 また、国税不服審判所においては納税者と国税当局との間に立ち、課税問題について法令に基づく判断を行ってきたことにより、純粋に法令の問題としてその課税の行方も感覚としてわかるようになりました。さらに、国際課税の局面においては、移転価格課税などにより生ずる国際的な二重課税を回避するための外国税務当局との協議において、課税問題がどのように交渉されていくかを知っておくことも重要だと思っています。

これからの抱負

税務総合戦略室が提供する他にはないサービスに魅力を感じ、参加させていただくことになりましたが、税務の職場で培った経験などをベースに、さらに自己研鑽に努め、税務総合戦略室のメンバーとして、他のメンバーとともに組織力を結集し、顧客の皆様にすばらしいサービスを提供できればと思っています。
 どうぞよろしくお願いいたします。

税務総合戦略室便り 第79号(2016年06月01日発行分)に掲載

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