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税務見聞録~多税に無税~第16回 
エヴァンゲリオンと研究開発費

category: 法人税その他
第61号(2014年12月01日発行分)

執筆者4

「エヴァンゲリオン」

社会現象まで起こし、世界的にも多くのファンを持つアニメです。
 この作品を見てみるとやたらと宗教色の濃さを感じるが、宗教とは無関係の作品であることはご承知でしょう。しかし、題名である「エヴァンゲリオン」とはギリシャ語で「福音」の意味であり、その他「使徒」、その使途の名前、「ロンギヌス」、「ゼーレ」、「死海文書」など、数多くの宗教を連想させる言葉が出てきます。
 ですが、もう一度言いますが、宗教とは無関係であり、さらに今回は、宗教の話をするわけでもなく、解釈をしようというのでもありません。
 今回は、「エヴァンゲリオン」に出てくる零号機、初号機、弐号機について、税務的にみた場合にどのように考えられるかお話ししたいと思います。

販売製品開発の場合

零号機

プロトタイプ、つまり試作機ということになります。製品開発のために、一番最初に製作されたものです。とてつもない金額の予算が組まれているに違いありません。
さて、この費用、会社の経費となるかということになります。ファーストガンダムの連邦軍のモビルスーツガンダムもプロトタイプでした。なんと、搭乗者の名前は共にレイではないですか。
 それはさておき、ここでは税務上の取扱いについて述べていくことにします。
 基本的にはその期の損金と考えて差し支えないものです。しかし、試作機でも外部に販売可能なものや、自社で固定資産として利用可能になる可能性がある場合は、完成までは仕掛品および建設仮勘定として資産計上することになるでしょうが、プロトタイプは、一般的には幾度も改良を加えていき、テスト機が製作されると廃棄されることが多いため、ほとんどは支出時の損金となります。

初号機

テストタイプ機。支出時は仮勘定としていくのが妥当ではないかと考えられます。
 実験機として実践に使用し、試作機の領域を超えてデータを収集して、この機種をベースに量産化していくことになるでしょう。零号機よりもグレードアップされているもので、テスト機、デモ機と位置付けて考えれば、固定資産計上すべきものとなります。無論、廃棄すればその時点で廃棄損となります。
 その後に、改良した場合はどうなるかというと……。
著しい改良、例えば新たに作成し直したような場合は費用でよいのでしょう。
 機能維持に要した費用や修繕の費用は損金となるでしょう。
 機能の改良、強化した場合の費用は資産となるでしょう。

弐号機

プロダクションモデルといって、実用機です。
 本来であれば販売用の量産試作機といったところで、支出時は仮勘定に計上し、その使用状況によりますが、量産前に廃棄すれば、損金となります。不具合対策として使用していくのであれば資産計上ということになります。
 ただし、この場合は販売を目的として開発していないため、やや無理があるかもしれません。あくまで、エヴァンゲリオンを商品としてみたらの話です。

販売製品開発の場合

ちなみに自社使用設備の場合、全機資産計上で、製作中は建設仮勘定とし、完成後、事業の用に供した時点で減価償却資産として減価償却を開始することになります。
 耐用年数は何年でしょう? ロボットであれば10年ですかね。ちなみに、「モビルスーツの耐用年数」で検索するとヒットしますよ。内容はWEBで。
 このように、様々な作品について、税務的に見るとどうなのかと考えてみるのも面白いのではないでしょうか。

税務総合戦略室便り 第61号(2014年12月01日発行分)に掲載

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