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税務職員とはいったい何者なのか~採用時研修編②~

category: 税務署
第67号(2015年06月01日発行分)

執筆者12

前号で国税専門官として採用された職員が採用時に学ぶ「専門官基礎研修」(以下「基礎研」といいます。)には、職員の人生を左右しかねない3つのターニングポイントがあると紹介しました。そこで、今号と次号で「基礎研」での3つのターニングポイントについて、紹介したいと思います。

               

3つのターニングポイント

                

3つのターニングポイントとは、①簿記2級受験②事務系統発表③配属先決定です。この3つを見てもたいした出来事ではないと思うかもしれません。しかし、今思うとこの3つのターニングポイントが私の人生に大きな影響を及ぼしていると思います。
 今号ではまず①簿記2級受験について紹介します。

                

簿記2級取得が最大ミッション!

                

「基礎研」では6月に日商簿記検定2級を受験することになっています。ただし、合格が必須ではありません。
 前号で紹介したとおり、「基礎研」は、各税法の入門編を学ぶだけです。そのため、「基礎研」の最大のミッションは6月での日商簿記検定2級取得です。
 簿記の講義が全体の約20%を占めており、税法の講義以外のほとんどが簿記の講義となります。
 したがって、簿記2級を取得していない人は、4月から6月までは、研修終了後の夜だけでなく、土日についても簿記中心の生活となります。
 以前紹介したように国税専門官として採用される人の中には、簿記を全く知らない状態の人も多くいるため、「借方は左側、貸方は右側……」というレベルからスタートします。

                

簿記2級取得者は天国!?

                

一方、すでに簿記2級を取得している人はどうするのか。
 私もそうですが、学生時代に簿記を勉強していた人もいます。また、国税局から採用までに簿記2級を取得しておくことを勧められます。
 そのため、採用までに10月、2月と2回受験チャンスがあることから、勉強して採用までに簿記2級を取得している人もいます。
 この採用までに勉強したかによって「基礎研」での研修生活の過ごし方に差が生まれ、簿記2級取得者は、研修生活が天国になるのです。
 なぜ天国になるかというと、もちろん簿記2級取得者は、6月に検定試験を受験する必要はありません。
 さらに簿記の講義を受講する必要がなく、代わりに民法等の講義を受けていました。当時は民法等には試験もないため、とても楽でした。
 このように簿記2級取得者は、簿記の勉強をする必要がないため、研修終了後の夕方、土日も簿記2級を取得していない人に比べると自由な時間がたくさんあります。
 その自由な時間を使って何をしているかというと、研修生は全国から集まっているため、東京に来るのが初めての人も多く、毎日のように都内や観光地へと出かけていました。
 もちろん遊んでいる人ばかりではありません。研修は25人前後の班体制になっているため、各班の中で協力して簿記の勉強を手伝ったりもしました。
 また、各税法については試験があり、成績も発表されることから、入門編とはいえ試験前には勉強しなければなりません。
 しかし、簿記2級を取得していない人はどうしても簿記の勉強に多くの時間を取られるため、その点についても簿記2級取得者の方が有利であったと思います。

受験当日の夜の飲み会は大荒れ!?

6月の日曜日に試験がありますが、当日の夜はほとんどの班が飲み会をしていたと思います。
 私の同期が受験した回では近年まれにみる難問が出題されました。合格率は一桁台だったと思います。当然受験した人の感触は良いはずもなく、その夜の飲み会の荒れた状況は今でも思い出されます。
 しかし、合格が必須ではないことから、簿記2級を受験した人はこの日で解放され、翌日から今までの分を取り返すかのように毎日遊んでいたことはみなさんも想像できると思います。
(次号につづく)

税務総合戦略室便り 第67号(2015年06月01日発行分)に掲載

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