税務総合戦略室便り

HOME >  税務総合戦略室便り >  第75号 >  成功者になるための法則その24 ガンは薬で治せない!~ガンは自分で治す~

成功者になるための法則その24 
ガンは薬で治せない!~ガンは自分で治す~

第75号(2016年02月01日発行分)
エヌエムシイ税理士法人 会長・税理士
野本 明伯

前回は『ガンが自然に治る生き方』(ケリー・ターナー著、プレジデント社)という本の話をしました。
 そこに登場する末期ガンを克服した人の発想と行動に、私は同じガン患者として、鳥肌が立つほどの感動を覚えたのです。
 私はこの本に啓発を受け、有機野菜ジュースの飲用と早朝散歩を始めました。80日あまりが過ぎ、いま私の心身にどのような変化が現れてきているでしょうか。
 今回はその途中経過の報告とともに、私の考える「ガン治療」について、お話ししてみようと思います。

私のなかで何かが起こりつつある

昨年12月28日は、当社の仕事納めでした。私は社員の前で、今年1年間の感謝、新しい年に向けた抱負などを30分ほど話しました。
 年が明け、27年間も一緒に仕事をしている社員から、こんなことを言われました。
 「年末のお話のあと〇〇さん(ほかの社員)が『社長が、昔に戻りましたね!』って、嬉しそうに言ってました。私も本当にそう思います」
 私は若いころから、いつも気力にあふれていました。エネルギッシュに話し、豪快に笑い、社員には即断で指示を飛ばしていました。講演で乗ってくると神掛かったような迫力が出ると、よく言われたものです。
 それは年齢を重ねても変わらなかったのですが、ガンになって療養を続けているうちに、そのエネルギーは少しずつ削がれていたのかもしれません。社員からみれば、明らかに元気がなくな っていたのだと思います。それが、昔の姿に戻った、というのです。
 そういえば、社外の久しぶりに会う人たちからも同じようなことを言われるようになりました。
 「お元気になりましたね」「なんか若返ったんじゃないですか?」「顔色がぜんぜん違いますよ!」
 私自身もようやく気づきました。そういえば自分は変わったな、と。
 私は、病気になる以前の気力を取り戻しました。好奇心旺盛で何にでも素直に感動する自分に戻っていました。こもって小さくなっていた声も、以前のようにクリアで大きな声に戻りました。
 自分のなかで何かが変わりました。何かが起こりつつあるのです。
 それで思い当たるのが、有機野菜ジュースを飲むようになったことと、早朝散歩、太陽礼拝を始めたことなのです。

新鮮な有機野菜ジュースの効果

3か月ほど前から、有機野菜の自家製ジュースを朝晩コップ1杯ずつ飲むようになりました。
 この習慣を始めて、驚きました。たかがコップ1杯の野菜ジュースですが、侮ることはできません。中身は文字通り「濃い」のです。
 税理士らしく原価計算からいきますと、コップ1杯のジュースをつくるために必要な野菜の量は膨大で、種類は少なくとも10種類以上になります。材料を調達している家内によれば、だいたいコップ1杯分のジュースをつくるのに1000円はかかるそうです。これを朝晩1杯ずつ飲みますから1日約2000円、1か月で6万円です。
 これだけの野菜をサラダではとても食べられません。濃厚なのです。
 また、有機野菜ですから農薬も化学肥料も使っていません。スーパーでは一般野菜とは別のコーナーに置かれ、3倍の値がついています。
 しかしその分、味が違います。野菜の特徴的な香りが強く、味も濃いのです。含まれる栄養素は、3倍どころではないと思います。
 栄養や美味しさが凝縮されていることは、実際に飲めばすぐにわかります。コップ1杯しかないのに、同じ量の清涼飲料水などを飲んだあととは違って、腹にずっしりと来ます。何か、とても良い適量の食事を済ませたような感覚になります。これが有機野菜の力だと思います。ただ、私が子どものころの野菜はみんな有機野菜だったのです。いまは大量に、安く、見栄え良くつくる技術が進んで、それは社会発展に貢献しましたが、代償として野菜本来の栄養や味が失われました。現代人はみんなニセモノのような野菜を食べて生きているのです。
 私もそうでした。3倍も高い有機野菜の価値など、考えたこともありませんでした。ところが『ガンが自然に治る生き方』に「野菜中心の食生活をせよ」と書いてあったのを読み、新鮮な野菜に含まれる栄養素が壊れにくい「スロージューサー」を購入して、自家製有機野菜ジュースをつくって飲むことにしたわけです。3か月たって、これは自分が変わった理由の一つだと思っています。

早朝散歩とヨガの効果

私が気力を取り戻したもう一つの理由が、早朝散歩とヨガの効果です。
 私は早朝の新鮮な酸素を胸いっぱいに吸うことの大切さに気づかされ、朝の散歩を始めました。自宅のあるレジデンスの裏にある公園は、早足で歩いて一廻り15分ほどかかります。私はこれを3周することにしました。45分で4㎞程度の散歩です。
 実行してみると、やはり朝の空気は違いました。大気は澄みわたり、日中は感じられなかったさまざまな香りが感じられるのです。
 この45分の散歩を1週間続けて、気づいたことがありました。散歩が終わるころ、東の空から朝一番の日差しが広場の芝生にさしてきます。私は、そこでヨガをやったらどうだろうと考えました。こうして、散歩のあと15分ほど、上ってくる太陽の光を浴びながら芝生の上でヨガを行うようになったのです。
 私は5年ほどヨガのパーソナルレッスンを受けていて、深く呼吸をしながらヨガを行うことの快適さを理解しています。実際に朝日に向かってやってみると、これがなんともいえず気持ち良いのです。生きている充実感を感じ、気力があふれてくるのがわかります。自然界からたくさんの力をもらえる気がします。
 考えてみれば、有機野菜も新鮮な空気も、大自然のエネルギーも、もともと当たり前に存在していたものです。昔の人は、それを生活のなかでふつうに取り入れていたはずです。
 現代人が歩かなくなった、からだを使わなくなった、飽食になったということも同じでしょう。私たちは便利で快適な生活と引き換えに、当たり前の自然の恵みを手放してしまったのです。それがガンも含めた生活習慣病の原因にもなっているのだと、私は気がついたのでした。
 私が元気になった、昔に戻ったと言われるようになったのは、有機野菜と早朝散歩によって自然の生き方に少し戻ることができたからではないかと思うのです。

終わらなかったガン闘病

ガンが見つかったのは2008年7月、私が64歳のときでした。
 私は、社会人になって健康診断というものを一度も受けたことがありませんでした。今後も受けることはないと思っていましたが、たまたま風邪を引いて診てもらった医師から人間ドックを勧められ、その費用が250万円もかかると聞いて「すごい検査に違いない」と勝手に考え、その2泊3日の人間ドックを受けてみたのです。そこで、肺ガンが見つかりました。
 すぐに大学病院を紹介され、肺の3分の1を切除する手術を受けました。その後、毎年検査を受けましたが問題は見つかりません。肺ガンは5年間再発しなければ完治と考えられるそうですが、6年目の検査も異常なかったのです。ところが、治ったと思っていた矢先の7年目、肺ガンの再発が見つかりました。
 それから約1年間、私は「イレッサ」という分子標的薬を飲み続けました。副作用による死亡で訴訟となった薬です。しかし一昨年1月、背中・腰の骨への転移が見つかりました。
 今度は抗ガン剤治療が始まりました。吐き気、むかむか、味覚障害など、副作用がものすごく辛いのです。それこそ、気力も元気もなくなってしまいます。
 私は副作用に耐えて抗ガン剤治療を続けましたが、3か月後、さらに脳への転移が発見されたのです。
 脳の腫瘍には抗ガン剤は効かないので「タルセバ」という、分子標的薬に切り換えました。現在も、これを服用しています。

敗血症を起こして緊急入院

ところが、まだ続きがあります。
 昨年10月、私は急に40℃の高熱を出して救急車で病院に運ばれました。診断は敗血症でした。血液中に菌が入り込み、増殖したのです。
 医師は私に「よかったですね」と言いました。「到着があと60分遅れていたら重篤な状態になっていた」と言うのです。
 私はそのまま入院し、タルセバの服用はいったん中止して、抗生物質の点滴を1日4回受けました。現代医学はガン治療は苦手でも菌をやっつけるのは得意なようで、ちょうど2週間で私の血液中の菌はいなくなり、完治となって退院したのです。
 退院後、タルセバの服用を再開しましたが、皮膚炎の副作用がひどいのです。体中にぶつぶつができ、膿が出て、大変なことになります。私は当初、主治医に訴えて薬の量を3分の2に減らしてもらいましたが、それでも副作用が出るので、現在は3分の1の服用にとどめています。

ガンと闘ってはいけない

ガン治療でさまざまな副作用に苦しみ、また一方で抗生物質の投与で敗血症を克服し、さらに有機野菜ジュースや早朝散歩の効果を実感して、私はひとつ確信したことがあります。それは、 ガンという病気は闘ってはいけないんだ、ということです。
 ガン、高血圧、糖尿病などは、生活習慣病です。敗血症のように、菌が入り込んで発症する感染症は、抗生物質の投与で菌を全滅させることができますが、生活習慣病は悪い食生活、アルコール、喫煙、運動不足、化学添加物など、それまでの自分の生き方の問題が積み重なって発症につながっているのです。そういう病気は薬では治せないんだ、ということに気がついたのです。
 ガン治療で行われる抗ガン剤や薬物療法は、ガンの進行を止めることが目的です。ガンを根治させる治療ではありません。抗ガン剤でガンと闘うのは、自分の正常な細胞までやっつけてしまうことです。なぜそうなるかというと、ガン細胞も自分自身の細胞だからです。だから、ガンと闘ってはいけないのです。
 ガン細胞は、ちょっとひねくれてしまった自分自身の細胞です。それに対して薬を武器に闘うのではなく、「お前、性格悪いから直せよ」と仲良くする気持ちで療養すれば、結果は違うと思うのです。
 やるべきことは、それまで自分自身が過ごしてきた生活環境を変えることです。便利さ、楽さ、快適さばかりを追求して、自然からどんどん離れてしまった生き方を反省し、改めることです。自分の生活習慣でそうなったのだから、何よりまず改めるべきは生活習慣なのです。
 難しいことではありません。私が早朝散歩で経験しているように、自然はいまも、都会の真ん中でさえ、触れることができます。自然な育て方をした栄養たっぷりの野菜を手に入れることも可能です。不規則な生活、加工食品、タバコ、化学物質などを生活環境から排除するのも、そう難しいことではないはずです。
 からだが喜ぶ生き方を取り戻せば、ガンも自然になくなっていくものなのです。

【追記】8年前、血糖値が180ありインシュリン注射をしました。(血糖値の正常値は110以下とされています。)
 前述のとおり、有機野菜ジュース飲用と早朝散歩により、現在の血糖値は119に下がっております。

私のなかで何かが起こりつつある

現在の自分の姿は、すべて自分がつくったものです。過去の自分が選択した結果が、現在の自分自身です。
 それならば、いま自分が変わることで、未来の自分を変えることも可能でしょう。ガンになってしまった、それを治したいと思うなら、自分の生き方を変えるしかないのです。
 同様に、こういう人間になりたいと思ったら、いまの自分を変えていけば10年後には必ずなれるのです。それは古希(70歳)を超えた私のような年齢の人間でも同じです。
 今の自分を変えれば、必ず未来は変わります。そうなるためのプログラムを強烈に実行していけば、必ず自分の欲しい姿が手に入ります。
 だから私は、自分のガンも克服できると確信しているのです。

【追記】8年前、血糖値が180ありインシュリン注射をしました。(血糖値の正常値は110以下とされています。)
 前述のとおり、有機野菜ジュース飲用と早朝散歩により、現在の血糖値は119に下がっております。

ふるさと納税

少し脱線しますが、みなさんは「ふるさと納税」をされたでしょうか。住民税のうちの何割かを自分の好きな(応援したい)市区町村に納めることができる制度です。一定額以上のふるさと納税(寄付)をすると、その市区町村からお礼として当地の特産品が送られてきます。一人でも多くの人に納税してもらえるよう、各市区町村では競争のように特徴ある面白い特産品を出していて、いまとても盛り上がっているのです。
 私も、いろいろな所にふるさと納税をしました。そのなかで佐賀県三養基郡みやき町という自治体からは、2万円の寄付のお礼として9種類の新鮮な葉物野菜が、段ボールいっぱいに詰められて送られてきました。すべて無農薬、有機栽培で、水も地下水を使っているそうです。
 私は感動し、さっそく9種類の野菜にトマトとリンゴを加えて、スロージューサーにかけていただきました。その滋味あふれる味が素晴らしかったので、定期購入することにしたほどです。さらに、会社にも毎週1箱の定期購入と「スロージューサー」を購入して、昼にも会社で野菜ジュースを飲むことにました。愛煙家の社員には、「タバコ代をこっちに回して飲みなさい」と言っています。タバコに払うお金に比べれば、どれだけ大きな価値を得られるでしょうか。

税務総合戦略室便り 第75号(2016年02月01日発行分)に掲載

お電話でのご相談・お申込み・お問い合わせ

全国対応いたします。お気軽にお問い合わせください。

03-5354-5222

PAGE TOP